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Sath Budu Vandanawa (2012)


東日本大震災被災者への回向と過去七仏へのお供え法要
Blessing victims of the Great East Japan Earthquake
and Sath Budu Vandanawa 
2012.3.11




Sath Budu とは、過去100カルパ(刧:ごう)のあいだに悟りをひらいた Vipassi、Sikhi、 Vessabhu、Kakusanda、Konagamana、Kassapa、Angirasa(the Buddha Gotama)の七仏陀のことです。
カルパというのはものすごく長い時間を示す単位です。たとえば、1辺が16kmの箱の中に芥子粒がいっぱい入っているとします。それを100年に一度ひと粒づつ取り出して全部なくなったとき、やっと1カルパ経ったか経たないかという感じです。
その過去の七仏に礼拝をすることを Sath Budu Vandanawa と言います。
灯りと香と飲み物と資具をお供えして、七仏の生まれや父のこと母のことなどをお坊様が美しく唱えられました。
Atānātiya Sutta(DN 32 PTS: D iii 194)、アターナーティヤ経(長部経典32)に過去七仏への礼拝が説かれています。災いをもたらす夜叉を鎮めるためにお釈迦様がこれを説かれたのですが、徹夜で読経をする法要の時は、深夜にかならず唱えられます。
東日本大震災被災後1年のこの日、被災された方の幸福と安全を願って、過去の七仏に礼拝し、その功徳を回向いたしました

(法要後のお坊様とスリランカ人の檀家さんのお話より)

震災からちょうど1年たった今日、こうしてスリランカのみなさまが震災で被害に遭われた方々のために集ってくださったことに、心から感謝申し上げます。
震災の後、たくさんのスリランカのみなさまが被災地の支援にかけつけてくださいました。そして、「日本もスリランカが津波に襲われたとき助けてくれたではないですか、あたりまえです」と温かい言葉をたくさんお聞きしました。どれほど嬉しく、心強かったことでしょう。これからも、仏陀の教えのとおり、仲良く助け合っていきましょう。

(雲龍寺住職 足利正哲和尚のお話より)