雲龍寺の37世住職故足利正明大和尚は、太平洋戦争終結後、空襲で全焼した雲龍寺の再建に尽力されていました。折しも1951年のサンフランシスコ平和会議において、スリランカのJ.R.ジャヤワルデネ代表(後の大統領)は、日本の戦後賠償を固辞し友好国として歩んでいくことを宣言します。
Na hi verena verāni, sammantīdha kudācanaṃ;
Averena ca sammanti, esa dhammo sanantano.
(Dhammapada pāḷi)
この世の恨みは恨みによって止むことはない
ただ愛によって止む これは永遠の真理である
(ダンマパダ5)
日本国内のみならずスリランカにおいても、ポロンナルワ幼稚園を寄贈されたり、クマラトゥンガ元大統領にスリランカ国民福祉寄金を贈呈されるなど多くの福祉活動をされ、また別院・正山寺をスリランカ佛教僧のために建立、食事や身のまわりのことなどの支援をされ続けました。
ヤーラガムエ・ダンミッサラ大僧正は1990年に来日、雲龍寺はじめ各地で研鑽後、1998年に世田谷に国際佛教センターを開設、2003年に正山寺へ招かれ、正山寺・釈迦牟尼国際佛教センターが誕生しました。